21世紀科学教育の創造

 

講演1講演2分科会1分科会2分科会3分科会4
*講演1:学校と博物館・科学館の連携による科学教育の創造
*講演2:科学コミュニケーション活性化方策において科学系博物館が果たすべき役割

*分科会1:ミュージアム・マネージメント
*分科会2:学校・地域連携
*分科会3:展示・教育法 (科学館における調査研究) (ミュージアム・コミュニケーション)
*分科会4:異分野連携


■講演2 科学コミュニケーション活性化方策において科学系博物館が果たすべき役割

講師 渡辺政隆

 われわれの生活は、あらゆる面で先端科学技術の恩恵を被っている。しかし、学校生徒を対象とした各種調査の国際比較を見ると、我が国の生徒は数学や理科の成績は良いのだが、数学や理科の好き・嫌いについての質問では、好きである度合いが世界の中で最下位グループに位置している。しかも理科の好きな生徒の数は、小学校高学年から中学、高校へと進むにしたがって減少し、大人になってもそのままほとんど回復しないことが確認されている。この状態が続けば、先端的な科学技術の研究開発と一般の人々の科学技術に対する関心・知識・理解度との乖離はますます広がってしまい、その反動として、反科学・疑似科学への傾倒が進む懸念さえある。
 このような状況を打開するには、子供、大人を問わず、科学好きな人をひとりでも多く増やす必要がある。その点において科学系博物館が果たすべき役割は大きいわけだが、過去1年間に科学系博物館に入場したことのある大人の数は、日本人は25%であるのに対し、米国人は61%という調査結果もある。科学系博物館をより魅力的な存在にするにはどうすればよいのだろうか。科学技術研究所で行っている各種調査の結果を紹介すると同時に、より広い視野から、科学コミュニケーションを活性化するための方策案について報告したい。

専門は科学コミュニケーション、科学史、進化生物学。

略歴:
東京大学農学系大学院博士課程修了。
サイエンスライターとして活動する傍ら、立正大学非常勤講師、大阪女学院短大非常勤講師、奈良先端科学技術大学院大学バイオサイエンス研究科客員助教授・非常勤講師等を経て、2002年3月から現職。鹿児島大学理学部非常勤講師も兼務。

著書:
「遺伝子の謎に挑む」(朝日選書)、「シーラカンスの打ちあけ話」(廣済堂出版)などの著書のほか、「ワンダフル・ライフ」(グールド著、早川書房)、「生命40億年全史」(フォーティ著、草思社)、「ダーウィン」(デズモンド&ムーア著、工作舎)ほか訳書多数。

 


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