2009年第1回勉強会
日時:2009年7月17日(金) 18:00〜
場所:国立科学博物館 地下1階多目的室(予定)
講師:千葉県大多喜町老川小学校 永島先生
   横浜市立 川井小学校 八島副校長
話題:「社会の中で感性を磨く理科教育」

「21世紀型科学教育の創造VI」趣旨

 私たちは2003年にワークショップ「21世紀科学教育の創造」を立ち上げ、今後の科学教育のあり方について議論を重ねてきました。2003年は「交流(Communication)」をテーマに、生涯学習施設、行政、企業などの様々な立場の人々と意見交換を行い、課題を抽出し、2004年には「科学コミュニケーション」をテーマに、科学を文化として捉えるための方策について考えてきました。2005年は「人々と科学のかかわり(Public Engagement)」をテーマに、科学コミュニケーションにおける人々の関わりを中心に21世紀の科学教育のあり方を議論しました。また、2006年は「21世紀におけるサイエンスリテラシー(Science Literacy)」をテーマに、様々な分野の実情・取り組みをもとに、人々が持つことが望ましいサイエンスリテラシーについて今後の長期的方向性を議論し、子どもから大人までの科学・技術に関するリテラシー醸成に果たすシステム構築に向けた成果を得ることができました。昨年2007年は「キャリアを拓く科学教育」をテーマに、職業教育ではない、ライフコースデザインという新しい概念をキーワードに、よりよい人生を自ら切り拓くための科学リテラシーのあり方を論じ合いました。
 本ワークショップの開催とこれまでの議論を通し、私たちは科学コミュニケーションという昨今の科学と社会の関わりの流れに1つの役割を担ってきたと自負しています。サイエンスカフェなど実践的な取り組みが各地域で数多く開催されるようになってきたことについても、ある程度の貢献をしてきたと思っています。
 本年はさらなる飛躍を目指し、「科学教育を通じた地域連携」をテーマにして、そのように、科学を気軽に楽しむという感覚から地域の絆を深めることで、科学技術に対する意識の醸成など、科学を文化として社会に根付かせるための方策を論議する予定です。

「科学者養成のための科学教育」から「科学リテラシー醸成のための科学教育(対話型科学教育=21世紀の科学教育)」への転換を実現し、さらには地域の絆を深めるための1つの方途としての科学教育への展開をめざすべく、先行事例に学びつつ、さらなる可能性を議論する予定です。学校、科学系生涯学習施設、大学、研究機関、メディア、行政、企業、ボランティア活動等において科学教育に関わる方々及び関心のある方々と、さまざまなテーマや観点からの意見交換をしてみませんか。
 またワークショップという機能を大いに活用し、共通したテーマを軸にした議論を通じ、さまざまな立場の人が自らの使命や機能を自覚するとともに、参加者すべてが成長する場としたいと考えています。
なお、本ワークショップは子どもゆめ基金(独立行政法人国立青少年教育振興機構)の助成金の交付を受けて開催する事業です。